結婚記念日のお祝いと贈り物 節目ごとの名称と由来

結婚記念日には、1年目は「紙婚式」、25年目は「銀婚式」、50年目は「金婚式」といった名称があることをご存じの方は多いと思います。しかし、なぜその名称が使われているのか、どんな贈り物が結婚記念日に合うのかとなると、意外と知られていないことも多いものです。

この記事では、結婚記念日の節目ごとの名称とその由来を一覧で紹介するとともに、記念日のお祝いとして贈り物を用意する際の考え方についても解説します。夫婦間でのお祝いはもちろん、両親や祖父母の節目の記念日に何か贈りたいと考えている方にも参考になる内容です。

結婚記念日の名称の由来

結婚記念日に名称をつけて節目を祝う習慣は、もともとヨーロッパに由来するものとされています。特にドイツやイギリスでの慣習が広まり、日本にも伝わってきたものが今の形に定着しています。

名称に使われる素材は、年数を重ねるほど丈夫で価値の高いものへと変わっていく構成になっています。初年度の「紙」のように最初は柔らかく、年月を経るにつれて「銀」「金」「ダイヤモンド」へと変化するのは、夫婦の絆が時間とともに強く価値あるものになっていくことを表しているといわれています。

ただし、名称は文化圏や伝える団体によって多少の違いがあり、日本で広く知られているものが国際的に統一されているわけではありません。一般的なものとして参考にしていただきながら、夫婦や家族の間で楽しむものとして活用してもらえればと思います。

節目ごとの名称一覧

結婚記念日の主な節目ごとの名称と、一般的に贈り物として結びつけられる素材・品物の目安は以下のとおりです。

年数 名称 由来となる素材・テーマ
1年目 紙婚式
2年目 藁婚式(綿婚式) 藁・綿
3年目 革婚式
4年目 花婚式(書籍婚式) 花・書籍
5年目 木婚式
7年目 銅婚式(毛織婚式) 銅・毛織物
10年目 錫婚式(アルミ婚式) 錫・アルミ
15年目 水晶婚式 水晶
20年目 磁器婚式(陶器婚式) 磁器・陶器
25年目 銀婚式
30年目 真珠婚式 真珠
35年目 珊瑚婚式 珊瑚
40年目 ルビー婚式 ルビー
45年目 サファイア婚式 サファイア
50年目 金婚式
55年目 エメラルド婚式 エメラルド
60年目 ダイヤモンド婚式 ダイヤモンド
70年目 プラチナ婚式 プラチナ

毎年設定されているものもありますが、一般的に広く祝われるのは5年目・10年目・15年目・25年目(銀婚式)・50年目(金婚式)などの節目です。すべての年を厳密にお祝いしなければならないものではなく、夫婦や家族の気持ちに合わせて、意味のある節目をお祝いする形で十分です。

特に知られている節目の名称と由来

数ある記念日の名称の中でも、特によく知られているものについて、名称の意味と背景を少し詳しく紹介します。

1年目:紙婚式

最初の記念日が「紙」とされているのは、夫婦関係がまだ真っ白な紙のように新しく、これから二人で書き込んでいくものだという意味が込められているとされています。また、紙は薄くて破れやすいことから、関係をまだ慎重に育てていく時期であることを示しているという解釈もあります。

5年目:木婚式

5年目は「木」にたとえられます。木が根を張り幹を太くしていくように、5年という時間をかけて夫婦の関係が少しずつ安定し、根付いてきたことを表しています。木製の家具や雑貨を贈る機会として捉える方も多い節目です。

25年目:銀婚式

25年目の「銀婚式」は、日本でも広く知られている節目のひとつです。銀はその輝きと耐久性から、長年にわたって磨かれてきた夫婦の関係を象徴するものとして選ばれたといわれています。子どもの独立や人生の折り返しと重なることも多い時期で、改めて二人で記念日を祝うきっかけとなりやすい節目です。

50年目:金婚式

50年という長い時間をともに歩んできた夫婦を祝う「金婚式」は、記念日の名称の中でもとりわけ特別なものとして知られています。金は最も価値ある素材として長く扱われてきたことから、夫婦の絆の深さと豊かさを表すものとして選ばれました。子どもや孫が集まって家族全体でお祝いする機会となることも多く、お祝いの規模も大きくなりやすい節目です。

60年目:ダイヤモンド婚式

60年目の「ダイヤモンド婚式」は、地球上で最も硬い素材であるダイヤモンドにたとえられています。どんな困難にも揺るがない夫婦の絆を象徴しており、金婚式をさらに超えた特別な節目として、家族や関係者に広く祝われることが多い記念日です。

記念日の贈り物の選び方

結婚記念日の贈り物は、節目の名称に由来する素材にちなんだものを選ぶのが一つの考え方ですが、必ずしもそれに縛られる必要はありません。大切なのは、相手や夫婦のことを考えて選んだという気持ちです。

素材にちなんだ贈り物の例

名称の由来となる素材にちなんだ贈り物を選ぶと、記念日らしい意味合いが生まれます。例えば、5年目の木婚式であれば木製のフォトフレームや食器、25年目の銀婚式であれば銀製のアクセサリーやカトラリー、50年目の金婚式であれば金色をあしらったギフトやゴールドのアクセサリーといった選び方があります。

ただし、素材にこだわりすぎると選択肢が狭まることもあります。贈る相手が何を好むかを優先して考え、素材はあくまでヒントとして参考にするくらいの気持ちで取り組む方が、相手に喜ばれるものを選びやすくなります。

夫婦へ贈る場合と両親・祖父母へ贈る場合の違い

夫婦間でお互いに贈り合う場合は、普段使いできる実用的なものや、一緒に楽しめる体験(旅行・食事・コンサートなど)が喜ばれる傾向があります。特に金婚式や銀婚式のような大きな節目では、旅行をプレゼントするケースも多く見られます。

両親や祖父母の記念日を子どもや孫がお祝いする場合は、感謝の気持ちを伝えることが贈り物以上に大切です。品物とともに、手書きのメッセージカードや記念写真を添えることで、より気持ちの伝わるお祝いになります。花束は記念日の贈り物として場面を選ばず喜ばれやすく、品物と合わせて渡す形もよく選ばれています。

贈り物ののし紙について

結婚記念日の贈り物にのし紙をかける場合、表書きは「御祝」または「結婚記念御祝」とします。水引は、結婚式当日のように二度と繰り返さないことを願う「結び切り」ではなく、何度あってもおめでたい節目を祝う「紅白の蝶結び」を選びます。

ただし、夫婦間でお互いに贈り合う場合や、家族内でのカジュアルなお祝いでは、のし紙をかけないことも多く、そのこと自体は失礼にあたりません。改まった形で贈りたい場合や、目上の方への贈り物として渡す場合に、のし紙をかける形を選ぶとよいでしょう。

まとめ

結婚記念日の節目の名称は、ヨーロッパ発祥の習慣が日本に伝わったもので、年数を重ねるごとに素材が紙から金・ダイヤモンドへと変わっていく構成には、夫婦の絆が年とともに深まることへの願いが込められています。特に広く知られている銀婚式(25年目)・金婚式(50年目)・ダイヤモンド婚式(60年目)は、家族や周囲の人を巻き込んで祝う機会になることも多い節目です。

贈り物は名称の由来となる素材にちなんで選ぶことができますが、何より大切なのは相手を思って選んだという気持ちかと思います。品物の形にとらわれすぎず、旅行やメッセージなど、その夫婦に合ったお祝いの仕方を選ぶことが、記念日をより印象深いものにしてくれます。のし紙の書き方や水引の選び方については、別記事で詳しく解説していますので、贈り物の準備の際にあわせて確認してみてください。

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