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コンタクトレンズに向いている人・向かない人

【ご注意】

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・診断・処方に代わるものではありません。コンタクトレンズの使用可否は個人の目の状態によって異なります。必ず眼科専門医の診察を受けた上でご判断ください。

「コンタクトレンズを使ってみたいけれど、自分の目でも大丈夫だろうか」と不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。コンタクトレンズは目に直接乗せて使う医療機器ですので、目の状態や生活環境によっては使用が難しいケースもあります。

この記事では、コンタクトレンズを使用するのが効果的な方・使用に向いていない方・使用前に注意が必要な方について、一般的な観点からわかりやすく整理します。あくまで目安であり、最終的な判断は眼科専門医にご相談ください。

コンタクトレンズが効果的・向いている人

以下に当てはまる方は、コンタクトレンズが視力矯正の手段として特に有効なケースとして知られています。

コンタクトレンズが向いている人チェックリスト
✓  強度の近視・遠視がある方
✓  左右の視力差が大きく、メガネで頭痛・めまいが起きやすい方
✓  乱視・不正乱視(角膜の歪みによる乱視)が強い方
✓  スポーツや体を動かす活動が多い方
✓  職業上、メガネが使いにくい方(接客・医療・スポーツ関係など)
✓  外見やファッション上の理由でメガネを避けたい方
✓  メガネをかけると物の大きさがゆがんで見える方

強度の近視・遠視がある方

度数が強くなるほど、メガネレンズは厚くなり、視野の端に歪みが生じやすくなります。コンタクトレンズは目の表面に直接乗せるため、メガネのような周辺の歪みがなく、広くクリアな視野が得られます。

また、強度近視・遠視のメガネは物の見え方に大きさの変化(近視では小さく、遠視では大きく見える)をもたらしますが、コンタクトレンズではこの影響がほとんどありません。

左右の視力差が大きい方(不同視)

左右の目で視力差が大きい「不同視」の場合、メガネでは左右のレンズ越しに見える像のサイズに差が生じ、頭痛や疲れ目・めまいを引き起こすことがあります。コンタクトレンズはこの像の大きさの差が出にくいため、不同視の矯正に適しているとされています。

乱視・不正乱視が強い方

通常の乱視は、コンタクトでもメガネでも矯正できます。一方、不正乱視(角膜の表面に不規則な歪みがある乱視)は、メガネでは矯正が難しく、ハードコンタクトレンズが有効とされています。ハードレンズの硬い素材が角膜表面の凹凸を覆い、光が均一に屈折するようになるためです。

スポーツや活動量が多い方

激しい動きをともなうスポーツ(サッカー・バスケットボール・武道など)ではメガネがずれたり外れたりするリスクがあります。コンタクトレンズは視野が広く、動きに影響されにくい点でスポーツシーンに向いています。

水泳・水上スポーツでの使用はコンタクトに水が触れるリスクがあり推奨されていません。スポーツ用ゴーグルの使用をご検討ください。

コンタクトレンズが向いていない人・注意が必要な人

コンタクトレンズは誰でも自由に使えるわけではありません。目の状態や生活環境によっては、使用を避けるべき・または慎重に検討すべきケースがあります。

使用に注意が必要・向いていない人チェックリスト
⚠  角膜・結膜に炎症や病気がある方(角膜炎・結膜炎・ドライアイなど)
⚠  涙の分泌量が少ない方(重度のドライアイ)
⚠  アレルギー性結膜炎が重い方
⚠  糖尿病などで免疫機能が低下している方
⚠  定期的に眼科を受診できない環境にある方
⚠  清潔なケア・管理を毎日続ける自信がない方
⚠  長時間パソコン・スマートフォンを使用する方
⚠  埃っぽい・乾燥した環境で長時間過ごす方
⚠  過去にコンタクトレンズで目のトラブルを経験したことがある方

ドライアイ・涙が少ない方

コンタクトレンズは涙の上に乗って安定します。涙の量が少ないドライアイの方は、レンズが乾燥しやすく、不快感・視界のぼやけ・角膜への傷が生じやすくなります。

ただし、ドライアイであっても目の状態によっては使用できるケースがあります。含水率の低いレンズやシリコーンハイドロゲル素材のレンズが合う方もいますので、眼科専門医にご相談ください。

アレルギー性結膜炎がある方

花粉症などのアレルギー性結膜炎がある方は、コンタクトレンズの表面にアレルゲン(花粉・ハウスダストなど)が付着しやすく、症状を悪化させる場合があります。

花粉シーズンのみメガネに切り替える、1日使い捨てレンズを使用するといった対処法が取られることが多いですが、具体的な対応は眼科医にご相談ください。

角膜・結膜に炎症・疾患がある方

角膜炎・結膜炎・角膜潰瘍・円錐角膜などの目の病気がある方は、コンタクトレンズの使用により症状が悪化するリスクがあります。治療中・治療直後は使用を中止し、眼科医の指示に従ってください。

免疫機能が低下している方

糖尿病・ステロイド薬の長期服用・免疫抑制剤を使用している方などは、目の感染症(角膜感染症など)にかかりやすい状態にある場合があります。コンタクトレンズの使用については眼科医に必ず相談してください。

定期的なケア・受診が難しい方

コンタクトレンズを安全に使用するためには、毎日の適切なケアと定期的な眼科検診(3ヶ月ごとが目安)が欠かせません。多忙・遠距離などの理由でこれが難しい場合は、1日使い捨てレンズへの変更や、メガネ併用を検討することも選択肢のひとつです。

年齢とコンタクトレンズの関係

子ども・未成年の場合

コンタクトレンズの使用に法律上の年齢制限はありませんが、一般的には中学生以上(目安として13〜15歳以上)から使い始めるケースが多いとされています。これは目の成長がある程度落ち着く時期であること、また自分でケアや管理ができるかどうかの判断能力が求められるためです。

未成年がコンタクトレンズを使用する場合は、保護者の同意と監督のもと、眼科専門医の指導を受けることが強く推奨されます。

40代以降・老眼がある場合

40代頃から始まる老眼(老視)は、近くのものにピントが合いにくくなる症状です。コンタクトレンズでも「遠近両用コンタクトレンズ」や「モノビジョン法(片目を近用、もう片目を遠用に設定する方法)」で対応できるケースがあります。どの方法が合うかは個人差があるため、眼科医と相談して決めることをお勧めします。

コンタクトレンズが合わない場合の選択肢

コンタクトレンズが今の目の状態に合わない方でも、視力矯正の選択肢はほかにもあります。

方法 概要 向いている方
メガネ 最も一般的な矯正方法。目に直接触れないため目への負担が少なく、ケア不要。 コンタクト使用不可の方・コンタクト休息日の方全員
メガネ+コンタクト併用 普段はコンタクト、目が疲れたとき・就寝前はメガネに切り替える。 コンタクトを使いたいがドライアイや疲れ目が気になる方
遠近両用コンタクト 1枚のレンズで遠近両方を矯正。老眼の方向けのソフトレンズも充実。 老眼が始まりつつもコンタクトを使い続けたい方
ハードコンタクト(RGP) 不正乱視や強度乱視への矯正効果が高い。耐久性も優れる。 不正乱視・強度乱視でソフトコンタクトでは矯正が難しい方
屈折矯正手術(レーシックなど) 角膜をレーザーで削り、屈折を矯正する外科的手術。 手術の条件を満たす方・長期的にコンタクト不要にしたい方

※ 屈折矯正手術は自由診療のため、適応・リスクについて眼科専門医による十分な説明と検査が必要とされています。

眼科を受診する前に確認しておくこと

コンタクトレンズの使用を考えている方が、眼科を受診する前に整理しておくと診察がスムーズになる情報をまとめます。

受診前に整理しておくと役立つこと

・  使用目的(日常使い・スポーツ・ファッションなど)
・  コンタクトを使いたいシーン・頻度(毎日か、週に数回かなど)
・  過去にコンタクトを使ったことがあるか、あればトラブルの有無
・  アレルギーの有無(花粉症・ハウスダスト・薬アレルギーなど)
・  目の疾患・治療歴・現在使用している目薬
・  全身疾患・服薬状況(糖尿病・ステロイドなど)
・  生活環境(長時間のPC作業・乾燥した職場・屋外作業など)

まとめ

コンタクトレンズが特に向いているのは、強度の近視・遠視・不正乱視がある方、視野の広さが必要なスポーツをする方などです。一方、ドライアイ・アレルギー・目の炎症がある方や、毎日のケアを続けることが難しい方は慎重に検討する必要があります。

ただし、「向かない」と思っていても、目の状態や使用するレンズの種類によって使えるケースは多くあります。また、「向いている」と思っていても、目の状態によっては使用を控えるべき時期があります。

最終的な判断は必ず眼科専門医に委ねてください。初めてコンタクトレンズを使う方は特に、眼科での十分な検査と説明を受けた上で使用を開始することが、安全・快適なコンタクトライフへの第一歩です。

この記事のポイント
  • 強度近視・不同視・不正乱視の方にはコンタクトが特に有効
  • ドライアイ・アレルギー・目の炎症がある方は使用に注意が必要
  • 「向かない」と思っていても眼科で相談すると使える選択肢が見つかることがある
  • 子どもや老眼の方にも対応できるレンズの種類がある
  • コンタクトが難しい場合はメガネ・遠近両用レンズ・ハードコンタクトなど代替手段がある
  • 使用可否の最終判断は必ず眼科専門医へ
参考情報(一次情報源)
  • 厚生労働省「コンタクトレンズの適正使用について」
  • 日本眼科学会「コンタクトレンズ診療ガイドライン」
  • 日本コンタクトレンズ学会(各種資料)

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為・診断・処方に代わるものではありません。コンタクトレンズの使用可否の判断は、必ず眼科専門医の診察に基づいて行ってください。目に異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

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