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コンタクトレンズとは? 種類・メリット・デメリットを徹底解説

【ご注意】

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・診断・処方に代わるものではありません。コンタクトレンズの使用にあたっては、必ず眼科専門医の診察・処方を受けてください。

日本ではコンタクトレンズの使用者が1,300万人を超えるとも言われています。メガネに比べて視野が広く、スポーツや仕事にも使いやすいことから、今も使用者は増え続けています。

一方で、コンタクトレンズは目に直接乗せて使う医療機器です。正しい知識を持ち、眼科専門医の指導のもとで使用することが、快適で安全な使用の大前提になります。

この記事では、これからコンタクトレンズを始めようと考えている方に向けて、コンタクトレンズの基本的な仕組み・種類・メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

コンタクトレンズとは

コンタクトレンズとは、近視・遠視・乱視などの視力を矯正するために目の黒目(角膜)の上に直接乗せて使う、薄いプラスチック製のレンズです。眼科医の処方に基づいて使用する医療機器に分類されます。

一般に、メガネよりも矯正効果が高いとされており、特に不正乱視(角膜の表面の歪みによる乱視)の矯正においては、コンタクトレンズのほうがより効果的なケースが多いと言われています。

視力矯正以外にも、目の病気の治療を補助する治療用レンズや、瞳の見た目を変えるカラーコンタクト(カラコン)など、さまざまな目的で用いられています。

コラム:コンタクトレンズの歴史

「モナリザ」で知られるレオナルド・ダ・ヴィンチが、半球状のガラスに水を入れて物の形が変わることを発見したのが、コンタクトレンズの原理の起源とされています。その後、研究が積み重ねられ、1888年にスイスの眼科医ユーゲン・フィックによって、実際に目に装用できる最初のコンタクトレンズ(ガラス製)が誕生しました。

コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズは大きく「ハードコンタクトレンズ」と「ソフトコンタクトレンズ」の2種類に分かれます。それぞれの特徴を理解した上で、眼科医と相談して選ぶことが大切です。

ハードコンタクトレンズ

硬い素材(主にPMMAやフッ素・シリコン系樹脂)で作られた、直径9mm程度の小さなレンズです。目への装用時に違和感を感じることもありますが、慣れるにつれて落ち着いてきます。

メリット:矯正力が高く、特に乱視の矯正に優れています。耐久性が高く(適切なケアで3〜5年使用可能)、長期間使用できる点で経済的です。角膜に起きた異常に気づきやすいというメリットもあります。

デメリット:慣れるまでに時間がかかること、レンズがずれたり外れたりすることがある点が挙げられます。

酸素透過性ハードコンタクトレンズ(RGP)

従来のハードコンタクトレンズにフッ素樹脂・シリコン系樹脂を加え、角膜への酸素供給を改善したタイプです。矯正力はハードコンタクトと同等でありながら、装用感も改善されています。酸素透過率が高いため、角膜の負担を軽減できます。

一方、材質が柔らかくなる分、傷や汚れがつきやすい点には注意が必要です。

ソフトコンタクトレンズ

HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)などの水分を多く含む柔らかい素材で作られており、装用感の良さから最も広く使われているタイプです。

メリット:柔らかく異物感が少ない。水分を多く含み角膜にやさしい。連続装用できるタイプも多い。

デメリット:乾燥しやすく汚れが付きやすい。角膜の炎症に気づきにくい。定期的な消毒・ケアが必要(使い捨てタイプを除く)。

使い捨てコンタクトレンズ(ディスポーザブル)

ソフトコンタクトレンズの一種で、一定期間使用したら廃棄する形式です。常に清潔なレンズを使えるため、感染症やアレルギーのリスクを大幅に低減できます。現在もっとも人気のある種類です。

タイプ 交換サイクル 特徴
1日使い捨て(1day) 毎日交換 ケア不要。衛生面◎。コスト高め。
2週間交換(2week) 2週間ごとに交換 コストと利便性のバランスが良い。毎日のケアが必要。
1ヶ月交換(monthly) 1ヶ月ごとに交換 コストは抑えられるが、ケアの手間がかかる。

強度の屈折異常がある方・白内障手術経験者・結膜炎や涙の少ない方など、使い捨てレンズを使用できないケースがあります。使用前に必ず眼科医にご相談ください。

コンタクトレンズのメリット・デメリット

コンタクトレンズには多くのメリットがある一方で、目に直接使用する医療機器であるがゆえのデメリットも存在します。両面をきちんと理解した上で、使用を検討することが大切です。

メリット デメリット
視野が広く、周辺部の歪みがない 目にトラブルが起きる可能性がある
物の大きさが変わって見えない 装着・取り外しの手間がある
激しいスポーツでも使用できる 使い捨て以外はこまめなケアが必要
ルックス・ファッション上の自由度が上がる 定期的な眼科受診が欠かせない
不正乱視など特定の症状に高い矯正効果 目の乾燥(ドライアイ)になりやすい
カラコンで瞳の印象を変えられる 目の病気がある場合は使用できないことがある

上記はあくまで一般的な傾向です。個人の目の状態によって異なりますので、詳しくは眼科専門医にご相談ください。

コンタクトレンズとメガネ、どちらが向いている?

コンタクトレンズとメガネはそれぞれ一長一短があり、「どちらが優れている」ではなく「状況や目的によって使い分ける」ことが理想です。実際、コンタクトレンズを使用する場合でも、目を休ませる時間帯や緊急時のためにメガネを手元に置いておくことが強く推奨されています。

コンタクトレンズ メガネ
視野の広さ ◎ 周辺部まで自然な視界 △ フレームで視野が狭くなる
矯正力 ◎ 不正乱視などに特に有効 ○ 通常の近視・遠視・乱視に対応
スポーツ ◎ ずれにくい △ 激しい動きに不向き
目への負担 △ 直接目に触れる ◎ 目に触れない
手入れ △ 毎日のケアが必要 ◎ 簡単
目の病気時 ✕ 使用不可なことが多い ◎ 多くの場合使用可
コスト △ ランニングコストがかかる ◎ 一度購入すれば長く使える
ポイント:コンタクトとメガネの上手な使い分け方

コンタクトレンズを使用する際は、メガネも合わせて処方してもらうことをお勧めします。コンタクトで目が疲れたとき、目に違和感を感じたとき、あるいは目のトラブルが生じたときにすぐメガネに切り替えられると安心です。併用するためのメガネは、コンタクトよりやや弱めの度数(中間距離に合わせたもの)にしておくと、疲れた目への負担が少なくなります。

コンタクトレンズが向いている人・向かない人

コンタクトレンズは誰でも使えるわけではありません。目の状態や生活環境によって向き・不向きがあります。以下はあくまで目安ですが、使用を検討する際の参考にしてください。最終的な判断は必ず眼科専門医にお任せください。

向いている人(コンタクトが効果的なケースの例)

  • 強度の近視・遠視がある方
  • 左右の視力差が大きく、メガネで頭痛が起きやすい方
  • 乱視・不正乱視(角膜の歪みによる乱視)が強い方
  • スポーツや職業上の理由でメガネが使いにくい方

向かない人(使用に注意が必要なケースの例)

  • 角膜や結膜に病気がある方(結膜炎、角膜炎など)
  • 涙の分泌量が少ない方(ドライアイの方)
  • 定期検診を受けられる眼科が近くにない方
  • 清潔な管理・こまめなケアを続ける自信がない方
  • 長時間パソコンを使うなど、目を酷使する環境の方

上記に当てはまる方でも、目の状態や使用するレンズの種類によって使用できるケースもあります。また、使用できない方のほとんどはメガネでの視力矯正が適切な選択肢となります。必ず眼科専門医にご相談ください。

コンタクトレンズを始める前に必ずやること

コンタクトレンズの購入・使用に先立って、眼科での受診と検査は必須です。「試しに使ってみたい」という場合でも、眼科を受診せずに購入・使用することは大きなリスクを伴います。

眼科受診で行われること(概要)

1.   問診(使用目的・生活環境・目の病歴などを確認)

2.   屈折検査(近視・遠視・乱視の程度を計測)

3.   視力検査

4.   角膜のカーブ・形状の測定

5.   涙液検査(ドライアイの確認)

6.   角膜内皮細胞検査

7.   テスト用レンズの装用と度数・フィット確認

8.   処方箋の発行

処方箋なしにコンタクトレンズを購入することは、目の状態に合わないレンズを使うリスクがあるため、必ず眼科での処方を受けるようにしてください。使用開始後も、3ヶ月ごとを目安に定期検査を受けることが推奨されています。

まとめ

コンタクトレンズは、正しく使えば視力矯正の効果が高く、生活の質を大きく向上させてくれる便利な道具です。一方で、目に直接触れる医療機器であることを忘れず、以下の点を常に意識することが大切です。

  • 使用前には必ず眼科専門医の診察・処方を受ける
  • 自分の目の状態に合ったレンズの種類を選ぶ
  • 正しいケアと装用時間を守る
  • 定期的な眼科検診を欠かさない
  • 目に違和感を感じたらすぐにレンズを外して受診する

本サイトでは、眼科での受診の流れ、レンズの選び方、正しいケア方法、トラブルへの対処法など、コンタクトレンズを安全に使うための情報を引き続き発信しています。各記事もあわせてご参照ください。

参考情報(一次情報源)

・ 厚生労働省「コンタクトレンズの適正使用について

・ 日本眼科学会「コンタクトレンズ診療ガイドライン

日本コンタクトレンズ学会(各種資料)

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為・診断・処方に代わるものではありません。コンタクトレンズの使用にあたっては、必ず眼科専門医の診察と処方を受けてください。目に異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

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