ここでは、贈り物を渡すために先方に訪問するときの、基本的なマナーについてご説明します。
まず、先方宅に着いたら、冬場なら玄関前でコートなどは脱ぎ、裏返しにたたんで腕にかけます。マフラーや手袋も外してからインターホンを押します。
ドアが開いたら、簡単に挨拶をしてから中へ。ドアを後ろ手で閉めるのはタブーですので、きちんとドアのほうに体を向けて、静かに閉めるようにしましょう。
通常は家の中に上がってから贈り物を渡しますが、すぐに冷蔵庫に入れた方がいい生鮮食品やアイスクリームなどは、「生ものですので」と言って先に玄関先で渡します。
生花や鉢植えも玄関で渡すようにしましょう。その場合、コートなどは棚などがあれば一言断り下座(入口側)に置きます。風呂敷、紙袋も品物を出してから同様に下座に置きます。それから品物の正面を相手側に向け、両手で贈り物を渡します。
家に上がるよう進められたら、「失礼します」「お邪魔いたします」などと言って、靴を脱いで上がります。
相手にお尻を向けないようにかがみ、靴の向きを直して、端の方に寄せておきます。決して上がる方向に脱いだままにはしないようにしましょう。
スリッパを進められたらそれを履きます。脱いだコートなどは部屋には持ち込まず、たたんで玄関の端においておきましょう。先方に「お預かりします」などと言われた場合には、かけてもらうようにします。