お食い初め は、 赤ちゃん にご飯を食べさせる真似をして、一生食べ物に困らないようにと願う儀式です。
生後100日目前後に行われ、「百日(ももか)の祝い」などとも呼ばれます。赤ちゃんが親族の仲間入りをして、そのお披露目をするという意味合いもあります。
お食い初めでは、親戚の中で最も長寿の人が「養い親」として赤ちゃんを膝に抱き、祝い膳の食べ物を箸でとって食べさせる真似をします。
養い親は、男の子の場合には男性が、女の子の場合には女性が務めます。
祝い膳
器や箸は新しいものを使います。膳は母方の実家から父方の家紋の入った漆器を贈るのが正式です。
色は男の子の場合は赤、女の子の場合には黒となります。
一汁三菜が基本で、赤飯又は白飯、焼き魚、煮物、鯛か鯉の吸い物、香の物をのせます。
一皿に複数盛りつけるものは、奇数になるようにして、二の膳として、紅白の餅を5個添えます。
膳の上に小石を乗せて、「赤ちゃんの歯が丈夫に育つように」と願ったり、梅干を乗せて「シワが出来るまで長生きしますように」との願いを込める習慣もあります。
祝い金
お食い初めに招かれたときには、お祝い金か品物を贈りましょう。
- 金額の目安 5,000~10,000円
- 祝儀袋 赤白の蝶結び のし付き
- 表書き 「御初膳御祝」
品物は、離乳食用の食器や銀のスプーンなどを贈ります。
なお、お食い初めのお祝いをいただいた場合には、お返しは不要です。